XserverVPSでWordPress環境を構築(2)PHPのインストール

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XserverVPSでWordPress環境を構築していきます。Xserverでは無くとも、Ubuntuならば同様にできるようになっています。
2回目は、Webに強いプログラミング言語のPHPのインストールについてです。

PHP8.3のインストール

PHP(PHP: Hypertext Preprocessor)は、主にウェブ開発で使用されるサーバーサイドのスクリプト言語です。
WordPressを構築するには必要な言語となります。
2024/6時点ではVer.8.3が最新ですので、こちらをインストールしていきます。

画像を生成および操作するためのライブラリであるGDも必要ですので、追加でインストールします。

バージョン確認

設定ファイルの修正

php.ini(設定ファイル)の場所

CLI(コマンドラインインターフェース)用のphp.ini

/etc/php/[PHPバージョン]/cli/php.ini

にあります。今回の場合

/etc/php/8.3/cli/php.ini

になります。

コマンドラインで操作しない場合、こちらは変更する必要はありません

勿論、変更しても大丈夫です。

Apache用のphp.ini

/etc/php/[PHPバージョン]/apache2/php.ini

にあります。今回の場合

/etc/php/8.3/apache2/php.ini

になります。

WordPressなどでWebサーバーとして動かす場合、こちらの修正は必須になります

php.iniの修正

修正する内容は、以下7点です。

viエディタで修正していきます。(他のエディタでも構いません)

viエディタ内のコマンドで/を押すと検索モードになります。

/検索キーワード[エンターキー]

で該当部位に飛びます。(キーイン中から該当箇所が絞られていきます。エンターで検索終了です。)
iキーでinsertモードになり、修正することが可能です。

phpのversion非表示

/expose_phpで検索します。
expose_php = OnをOff

バージョンによる脆弱性を突いた攻撃をされないように、バージョンを非表示にします。
該当箇所は以下のようになります。

POSTサイズの変更

/post_max_sizeで検索します。
post_max_size = 8M を20M

POST通信のときの最大サイズです。
該当箇所は以下のようになります。

UPLOADサイズの変更

/upload_maxで検索します。
upload_max_filesize = 2Mを20M

アップロードのファイルサイズです。初期値の2Mは小さいので、WordPressのテーマをアップロードする際に困ることになります。
該当箇所は以下のようになります。

タイムゾーンの設定

/timezoneで検索します。
;date.timezone =
先頭のコメントアウト;を外し、東京時間を設定します。
date.timezone = “Asia/Tokyo”

該当箇所は以下のようになります。

マルチバイト対応

/mbstringで検索します。
;mbstring.language = Japanese
先頭のコメントアウト;を削除し日本語を有効化します。
mbstirng.language = Japanese

該当箇所は以下のようになります。

文字エンコーディングをUTF-8に設定

そのまま下に移ります。
;mbstring.internal_encoding =
コメントアウトを外し、UTF-8を指定します。
mbstring.internal_encoding = UTF-8

HPPTでの文字コードをUTFに設定
;mbstring.http_input =
コメントアウトを外し、UTF-8を指定します。
mbstring.http_input = UTF-8

該当箇所は以下のようになります。

viエディターの保存終了は:wqです。ESCキーを押してInsertモードを解除し、:を押すとコマンドが入力できるので、wqと入れてエンターを押します。

修正の反映

Apache2を再起動して、設定を反映させます。

設定の確認

phpinfo()関数による設定出力

phpinfo()を使うことで、設定を表形式に出力することができます。

この関数を使うだけのページを作成します。
セキュリティー上、一時的な作成にして、後で削除しておいてください。

phpファイルの中身は、1行だけの簡単なものです。

ブラウザから
ドメイン名/info.php
でページを呼び出してみてください。
下記の様に表示されれば成功です。

先ほど設定変更した、タイムゾーンやマルチバイト、エンコーディングなどが反映されているか確認してみてください。

info.phpファイルの削除

無事表示されたら、セキュリティーの観点からinfo.phpを消しておきます。
必要なら、このページをローカルに保存して確認できるようにしておいても良いと思います。

以上でPHPのインストールは終わりです。

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