最適化支援(GA)サービス

はじめに|最適化の主役は、設計者です

「最適化」と聞くと、AIや自動化によって“すべてが勝手にうまくいく”ようなイメージを持たれることがあります。
ですが、設計における最適化は、そんなに単純ではありません。

設計の現場では、経験と勘に裏打ちされた知見が何よりも大切です。
その知見を活かしながら、膨大な組み合わせの中から有望な候補を「絞り込む」ための道具として、GA(遺伝的アルゴリズム)をご提案しています。

  • ✅「最適化=すべてお任せ」ではなく、
  • 🧠「設計者が判断するための選択肢を広げること」
  • それが、私の考える“最適化支援”です。

🤖 AIって実は、もっと広い

「AI」と聞いて、ChatGPTのような会話AIや画像生成AIを思い浮かべる方も多いと思います。
でも実は、「AI(人工知能)」と呼ばれるものには、もっと地道で、実務に根ざした仕組みもたくさんあります。
たとえば…

分類 内容 用途
🧬 GA(遺伝的アルゴリズム) 条件の組み合わせを遺伝的に探索 最適な設計案の候補を広く探す
📊 重回帰分析 複数の要因から結果を予測 要因の重要度や傾向を知る/予測式を立てる(重回帰式)
📚 機械学習 パターンや関係性を学習 データ分類・予測など

いずれも「人間の判断を補助する」道具であり、 主役はあくまで人間(設計者)です。


🧬 GA(遺伝的アルゴリズム)とは?


✍️ 多峰性(たほうせい)問題とは?


💡 よくある設計課題と、GAの役割

ベテラン設計者の方ほど、次のような悩みを抱えることがあります・・・

  • 最適な条件を探すのに、試行錯誤の時間がかかる
  • 全パターンを試すのは非現実的だが、重要な条件を見落としたくない
  • 結果が良くても、「なぜその条件が良かったのか」が見えづらい
  • 時には、突拍子もない意外性のある“発見”をしたい

こうしたとき、GAは次のような使い方ができます

設計者の仕事 GAが補助すること
評価基準を定める 多数の条件を絞り込む
パラメータを設計する 相互作用を含む探索を行う
結果を解釈・判断する 知見を深め、時には“意外な案”を見つける手がかりになる

🛠️ サービス内容

弊社では以下のような最適化支援をご提供しています:

🔷 GAを活用した条件探索

  • Excel連携の簡易GAツール提供(既存のExcelツールを有効活用)
  • 目的に合わせたGAのチューニング
  • 複数目的・制約条件への対応も可

🔷 設計者との協調型最適化

  • 評価基準の明確化支援
  • 必要に応じて結果の「設計的意味」のディスカッション
  • 経験とGAの“両輪”で解を導くスタイル

🔷 解析結果の咀嚼サポート

  • GAの出力を設計者の視点でフィードバック
  • “なぜこの解が選ばれたか”の傾向を視覚化
  • 設計判断の納得感向上を重視


📝 導入までの流れ

GAの導入については、以下の2ステップで考えております。
1⃣先ずは普段使っているエクセルの設計ツールを外部から操作してGAを行います。
2⃣そこで速度面や収束精度に問題があれば、エクセルで行っている計算をコード内へと移植し高速化とともに世代数・個体数を増やすことで精度の改善を行います。

導入に関して、設計者/技術者との情報共有が重要になってきます。


📊 事例紹介


この様な形で利用できるという一例をご紹介致します。

🛠 GAによる液封マウント物理モデルの定数フィッテイング

図のような物理モデルの各パラメーターの値を求めるという課題に適用した事例です。

\( K_r^*,K_c,K_{hyd},C_{hyd},M_{hyd} \)がパラメーターですが \( K_r^* \)は複素数であるため、全部で6つのパラメーターを同定することになります。

📌 Before(課題)

組み合わせが多く人間が定数フィッティングするのは困難

📌 After(解決策)

粗目の探索を行い、"多峰性問題"を乗り越えて定数の組み合わせ案を抽出

📌 効果

 🔄 手作業ではほぼ不可能な定数フィッティングを達成
 📈 実行時間も1~2分と実用上問題ない環境へ

これが実測データを基にGAを使ってフィッティングさせた結果です。
Measured Real/Measured Imag:実測値(青色)、 Model Real/Model Imag:GA算出の値を使った物理モデル(オレンジ)
良く再現できた結果となっています。(手作業では、0からここまで合わせるのは非常に困難です。)

📌 使用技術:Python


❓ よくあるご質問

Q:GAって、ほんとに信頼できるんですか?

A:GAは“良い解を探しに行く道具”であり、正しい評価軸と初期条件があってこそ活きます。設計者の視点と組み合わせることで、本来の力を発揮します。

Q:AIが自動で最適解を出してくれるんですよね?

A:いいえ。GAは「候補を探してくれる」だけで、最終判断は設計者が行います。判断の質を高めるための“材料”としてご活用ください。



💡 「こんな探索もできるの?」「うちの設計プロセスで使えるか?」など、お気軽にどうぞ。

「ちょっと相談したい」からでもOKです。

小さな「ちょっと困った」から、業務全体の見直しまで。まずは気軽にご相談ください。

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